「おっはよー！どした？元気ないね。」

声をかけてきたのは幼馴染みのエリだ。こいつとは近所のよしみでいつも学校へ一緒にいったりしている。

「おはよう。ああ、まあいろいろあってな。」

正弘たちの取り決めで大富豪に参加した人以外に罰ゲームであることを言うのを禁止されている。
おれは正直、エリにはいっておこうかまよった。幼馴染みだし、変に隠し事はしたくないともおもった。

「あ、あのさ…

「あ！？もしかして、今日の課題わすれたんでしょ！？もうしょうがないなー学校ついたらうつさせてあげるから。」

「あ、うん…」

実際俺は課題の子とを忘れていた。それよりもあの、安子に告白しなければならないと言う絶望感が課題を忘れて先生に怒られる恐れを上回っていたからだ。って課題よりももっと大事なことをエリにつたえなきゃ…

「あ、それでさ…」

「おはよーっす」

声をかけてきたのは正弘だった。

(おまえまさかエリに話そうだなんて考えてないだろうな…)

正弘の目はそういっていた。
他愛のない話をしながらおれたち三人はついに学校についてしまった。いつもは長く感じた通学路も今日は短く感じた。