序盤の調子はよかった。おれは順々にカードの枚数を減らしていった。おれの親友(正弘)の番がくるまでは…

「かくめーい」

正弘はいった。そう、革命。これがおれを、大富豪から大貧民へ突き落としたのだった。
ゲームの結果は正弘をふくめおれの同級生はみんな満足そうだった。そりゃそうだ言い出しっぺの俺が罰ゲームを食らうことになったのだから…

「んじゃ、約束通りおまえ安子に告白して1週間付き合う罰ゲームな」

くっ…酷いぜ正弘… このときばかりは親友の正弘を恨むしかなかった。

告白はキャンプがおわって次の週の月曜に決まった。いや、勝手に決められた。言い出しっぺのおれが断れるはずもなく、迎えた月曜日。おれは重い足取りのまま学校に向かうこととなった。