あたしのことは何でもわかるみたい。
何でもお見通し。
「だってさ!」
私の顔を覗きながら話し出す琴絵。
「だってさ!隣のクラスの山本さん。
いきなり頭よくなったじゃん」
確かにね。。
今まではあたしが首位だった
なのにいきなり最下位に近かった山本さんが
あたしを抜かして首位に……
「努力したんじゃない?」
とはいいつつ
実際はすごく悔しかった
なんであたしが最下位に近かった山本さんに
首位を譲らなくちゃいけないのかって
「そうかもしれないけどさあーっ」
琴絵がほっぺたを膨らまして言った。
「それに優香だっていきなりすごくお金持ちになったりしたし…」
「そうだけど…ね」
友達の優香がいきなりお金持ちになったのも事実。
家が貧しくて見た目の地味だった優香が突然身なりも持ち物も豪華で派手なものになっていった。
だからといって…
歩いてたら学校についていた。
「あっじゃぁまた帰りね♪」
琴恵とは別々のクラス。
「うん!」
手を振って教室に向かう。
デジタルゲーム……かあ
.