「雪〜おはよ〜!」


後ろから甲高い声が響く。


振り向くとツインテールで目のクリクリした琴絵が手を振って走りながらこっちな向かってくる。




「琴絵おはよ〜」



琴絵は幼稚園からの友達。

何でも分かり合えて私の唯一の親友。


「今日も元気だね!笑」



「そうー?笑」


琴絵はとにかく元気が良くて明るい。


いつもポジティブでいろいろ感謝してる。

大げさかもしれないけど琴絵なしでは生きられないかもしれない。




「ねえ?話変わるけど知ってる?デジタルゲーム」




「デジタルゲーム?」

首を傾げて問う。



さっきまで笑顔だった琴絵から少し笑顔が薄れた気がした。





「今みんな噂してるよ!」


かわいいくりくりした目であたしを見る。




「それなんなの?」

興味本位で聞いてみた。


「なんかゲームで優勝すると願いが叶うんだって!!」





「へー」




ぶっちゃけ興味ない。



そんなことで願いが叶うとも思えないし
本当に叶うならもうみんなやってるし?



絶対にあるはずないね。


歩きながらなんて話をしてるんだろう。




「あぁっ!雪今絶対にあるはずないねとかって思ったでしょ!!」



「ばれた?笑」