階段を上りきると、
ガヤガヤと聞こえ
てくる、子供の声。


あの子にも・・
あの人にも・・・
会えるんだ・・!



そう思うと、
口が緩んだ。

口を動かしてしっ
かりと強く結ぶと、
勇気がないので、
後ろのドアから
入っていった。





「あっ!お早う」
「お早う、梓!!」

教室に入ると同時に、
エリナとユウが挨拶して
くれた。


ドアの近くには、
知らない人だった。



まじまじとその顔
を見ていると、目
がイキナリ合った。


(あ・・・・ヤバ)

そう思って顔にか
かった髪を避ける
ついでに、その人
から目を離した。



「エリナーユウーお早う!!」