「蓮斗〜。もう優愛ちゃん来てるわよ〜
速くしなさい〜」



母さんの声が家中に響く。



あーねみぃ…。やっぱ朝は苦手だわ…。



早く起きるのは野球部に朝練があるから。



野球は好き。だから練習があるのはすげー嬉しいしありがたい。



でも…やっぱ朝は眠いんだよ!!!



「蓮斗…遅い!」



玄関に行くと腕を組んでしかめっ面をした優愛さんが。



「わりーわりー。やっぱ眠くてさぁ…
朝ってなんでこんな眠いんだろーな。」

「知らねーよ。あたしだって眠いし。
…ってか!もういつもより10分も遅いんだけど!?」