「綾菜(あやな)ーっ!おはよー」 「莉帆(りほ)ちゃん!おはよっ」 クラスメイトであり、親友の風原(かぜはら)莉帆に声をかけられる。 私はまた、偽りの笑みを浮かべる。 私、瀬野(せの)綾菜は、今日も不機嫌だった。 でも、それを絶対に表情に出したりはしない。