そう言って、高橋君は私が持つプリントの半分を持ってくれた。 「ありがと…」 私は俯いて、小さな声でそう言った。 高橋君も、小さな声で、ん、と返す。 廊下は、窓から夕日の光が差し込んでて、オレンジ色に染まっている。