「よしっ終わりっ!」 私がぐだぐだしている間に、葉瑠はもう作業を終わらせてしまっていた。 葉瑠は時計を見ると、慌てた様子で鞄を取った。 「…って、もう6時!?やっばい、今日習い事だったんだ…。ごめん綾菜!先帰るね!あとこれ先生に出すだけだから!じゃあ!」 「あっ葉瑠!手伝ってくれてありがと!じゃあね!」 葉瑠が出て行くのを見送ってから、私は帰る支度を始めた。 このまま職員室に寄って、そのまま帰ってしまおう。 私は、鞄と先生に提出するプリントを持って、職員室へ向かった。