「それはっ、さっき教室にいた子ですか…っ?」


「うん」


「そ、ですか……。聞いてくれてありがとうございました」



女の子はペコっと頭を下げ、階段を駆け下りていった。


さて、作業任せたままだし、教室戻るか。


そして教室の方を向くとメガネで俺よりも少し背の低い男が1人、教室から出てきていた。


中には葛西さんしかいねぇよな?


2人で何を話したんだ……?


そんなことを考えながらソイツとすれ違うと、なぜかソイツは俺のことをじっと見てきた。