叶う 〜私の歌を君に〜




「えっと…私に何か用ですか?」


「あ、そうそう。葛西さんって前までよく渋木要と屋上で歌ってたよね?」


「あ、はい」



前まで、ってところにズキッと胸が痛んだ。



「俺さ、たまに屋上で本読んでて。聴こえてたんだ、葛西さんの歌」


「そ、なんだ…」



自然と顔が俯いていく。


清水くんは一体何が言いたいの?