叶う 〜私の歌を君に〜



……アイツだ。


アイツしかいない。


俺が結海の記憶を失っている間に俺を挑発してきた奴。



“『ふーん?要くん行かないんだ?結海ちゃんが歌うのに?』


『ま、見に行かなくてもいいんじゃない?その間に結海ちゃんがどうなっても知らないけど』


『あ、そうそう!ソイツは何で結海ちゃんが歌上手いって知ってるんだろうね〜?もしかしてずっと好きだった、とか?』


『終わった後告白でもするかもね?結海ちゃんOKしちゃったら結海ちゃんはもうソイツのものになっちゃうなぁ……』”



うわぁ……


思い出していくと、どんどん嫌な奴ってイメージしか浮かばねぇ……