叶う 〜私の歌を君に〜




ガラガラッ



そこまで考えたところで、俺の担当医の先生が部屋に入ってきた。


母さんは携帯をかばんの中にしまって、先生にお辞儀をする。


俺も少し頭を下げた。



「具合はどうだい?」


「あ…大丈夫です。」



そこで、先生はベッドの側のイスに座った。


先生は日本語が話せる先生だから、俺も母さんも大助かりだ。



「今日は、嬉しい知らせがあるんだ」


「っ!はいっ!」



俺はドキドキして先生を見る。


嬉しい知らせ…それってまさか!


俺は結海に会いたい一心で、リハビリも毎日毎日頑張った。


今では、全然不自由なく暮らせる。


右手もばっちり動く。