叶う 〜私の歌を君に〜




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「やっと見えてきたよ〜」



私たちの目線の先に、街灯に照らされた『大橋公園』の入り口の文字が見えた。



「あ!結海!」


「ん?」



そこで、咲希が立ち止まって私を呼んだから、私も少し後ろの咲希の方に振り返った。



「どうしたの?行かないの?」


「ちょっと用事思い出しちゃってさ…。先帰るから、結海1人で公園行って?プレゼントは行けば分かるから」



咲希は「ほんっとごめん!」と言って手を合わせた。


多分今の私の顔は、心底不思議そうな顔だと思う。


だって、このタイミングで用事?


明らかに不自然すぎるけど…



「分かった。咲希、気をつけて帰ってね?」


「うん!プレゼント感謝のメール待ってるから♪」



咲希はそう言って、手を振りながら帰っていった。


私も、咲希が見えなくなるまで手を振りかえした。