叶う 〜私の歌を君に〜




「要くん、この子誰だと思う?」



咲希ちゃんが私を要の前に押し出した。


要が私をじっと見る。


要……



「さぁ。菅川の友達?あ、でも前に病院にいたような…」



あぁ…まただ……


頭がグラグラする……



「分かんないんだ…?この子は葛西結海!思い出すまで近よんな!」



咲希ちゃんが要に怒鳴って席に戻っていった。


周りがざわつく中取り残された私と要。



「葛西、結海……」



要がボソッと私の名前を呼んだ。