叶う 〜私の歌を君に〜




「せっかく、結海のこと思い出せたんだけど、それより前から変な違和感があった。自分の身体がおかしいって」


「……」



要の言葉の意味を理解するのに必死で相づちが打てないけど、要は話し続けている。



「文化祭の日、母さんと病院に行った。そしたら脳の検査をされて……。俺がまず状況についていけてないのにどんどん話は進んで」



要が自傷気味に笑った。


平気そうに話しているけど、心の奥では『助けて』って叫んでいる気がする。


それが分かるのに、要の話を聞くことしかできない。


そんな自分が嫌で、


…………苦しい。