叶う 〜私の歌を君に〜




「要、ごめんね?おそろい、他のにする?」


「いや、いいよ帰ろう」



要が水色のキーホルダーを戻しに行くのを待って、水族館を出た。


今日のことは、形には残らなかったけど思い出として残るからいい。


要も、そう思ってくれてるはずだよ。


きっと。



「そういや、水族館の後行きたい場所ってどこ?」


「あ、そうそう。ちょっとね」



今までは微笑んでいたのに、要が真顔になった。


え……何……?


無言のまま電車に乗って、私たちの住んでいる地域へ戻ってきた。