「バイバイ!お姉ちゃん!」
「バイバイ!」
女の子が小さな手を私に振ったから私も振り返して立ち上がった。
可愛かったなぁ。
その女の子がお母さんを引っ張って他の魚を見に行ったのを見届けてから、私は要のところへ戻った。
「要大丈夫?小さい女の子が拾ってくれたよ」
「ごめん……結海。そっち俺飲むから結海はこっち飲んで」
要は落としてないほうの缶コーヒーを私にくれた。
2人ともさっきのイスに座ってからも、要は笑顔じゃなかった。
そんなに深刻そうな顔するようなことじゃないのに……
缶コーヒー落としたくらいで何でそこまで思いつめた顔するんだろう。
そう思いながら、缶コーヒーを飲んだ。

