叶う 〜私の歌を君に〜




「俺、いつ退院できんの?」


「怪我は大したことなかったみたいだから、体調が戻り次第よ。それより、要」



要のお母さんが涙をハンカチで拭ってもう一度イスに座った。


要は、「俺もう大丈夫なのに」といったような顔をしている。


そこで、要のお母さんが、


「結海ちゃんも急いで駆けつけてくれたのよ。何か言うことあるんじゃない?」


と言った。



「え…?」



すると、要が初めて私のほうを見た。



「要…」



でも、私が呼びかけたら要はお母さんのほうを向いた。






「母さん、この子誰?」