叶う 〜私の歌を君に〜




母さんに「要、座って」と言われ、もう一度座る。



「酷な話だとは思うが、早くしないと手遅れになるかもしれない。来週の月曜日には、もう出発しないといけない」



俺は先生の机の上にあるカレンダーを見た。


今日は日曜だ。


……あと、1週間ってことか。


唇を噛み締め、下を向く。



「……行かないって選択肢は、あるんですか」



俯いたまま静かに尋ねた。