「ま!とにかく!」 要がパチンと手を叩いて私のほうを見た。 「俺、結海が歌う歌好きだから。自信持って頑張れってこと!」 要が私の髪の毛をくしゃくしゃっとした。 「……ありがと♪ずっと要に届くように歌うよ」 「ん。ずっと結海のそばで、結海の歌。聴いててやる」 「うん」 要のことは……あまり気にしないでおこう。 もう私達は大丈夫。 そう……信じてる。