叶う 〜私の歌を君に〜




「まぁ、座りなさい」と校長先生に言われ、またソファーに腰掛ける。



「じゃあ歌手になるって方向でいいんだね?」


「はい」



再度確認した伊藤さんに、力強く頷いてみせた。



「また詳しいことが書かれた資料とかは親御さんがいる時に自宅に持って行くよ。だからとりあえずここに名前と電話番号、住所を書いてくれるかな?」



差し出された紙に記入していく。


私のペンの音だけが校長室に響く。