叶う 〜私の歌を君に〜




ガラガラッ



3年6組の教室の扉を開ける。



「うーみちゃん♪おかえり!!!」


「え、え?咲希ちゃん残ってたの!?」



自分の席で本を読んでいた咲希ちゃんが扉を開ける音に反応して顔を上げた。


そして目が合った途端、満面の笑みでそう言われた。


私は咲希ちゃんの席に駆けよる。



「誰かさんが歌手を連れ去っちゃったからその文句を言おうと思ってね♪」


「いや、それは、菅川が…」


「私が、なにかな?」



後ろからゆっくりついてきた要に咲希ちゃんが黒い笑顔で応えた。


さすがにヤバいと感じたのか要が黙る。