叶う 〜私の歌を君に〜




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「うそ……」



私は思わず校門で立ちつくした。


学校に戻ってきたらもう片付けも終わっていて、生徒が帰宅中だったからだ。



「しょうがねーじゃん。教室にカバン取りに行こ」


「うん」



咲希ちゃんももう帰っちゃったかなー…



「夜に電話したら?」


「うん、そーする」



明らかにテンションが落ちた私に気づいてくれたみたい。


そんな些細なことでも嬉しくて、つい頰がゆるんでいた。