叶う 〜私の歌を君に〜




「要のことが好きです。大好きです!私と付き合ってください」



手を差し出して頭を下げる。


そして、要も私の手を握る。


……で、よかったのに。



「わ!!」



握られたその手を引っ張られて、私は要の腕の中にいた。



「ばーか。俺は『愛してる』んだけど?ってか先に告白するな」



私の耳元で要が囁いた。



「いいじゃん、最初は要だったんだし」


「結海?」



少し離れて要が私の顔を見つめる。



「何?」


「好きでいてくれてありがとう。ほんとに…その…感謝してる」


「……うん」



そうして、要の顔が近づいてきて、私達は久しぶりのキスをした。


幸せな幸せな、甘いキス。


私こそ、要にとても感謝してるよ。


……思い出してくれて。


『愛してる』って言ってくれて。


これからは私だけを見てくれる。



ありがとう。