叶う 〜私の歌を君に〜




「結海……」


「ん?何?」



ドキドキを抑えながら平然と答えるフリをした。


すると要が抱きしめるのをやめた。


でも、私の肩に手は置いている。


さっきまではなかった私達の間の隙間に秋の涼しい風が通る。



「結海、今まで本当にごめんな」


「何が?それより何でいきなり結海って?」



要は私に真剣な目を向けていた。


思わずゴクンと唾を飲み込む。