叶う 〜私の歌を君に〜



でも、走っている私達に声をかける人はいない。


そのまま文化祭で賑わっている学校をあとにした。



「ハァ、ハァ、要!?」


「あ、ごめん。静かなとこ行こうかなって」



やっと要が走るのをやめた。


私は息を整える。


手もどちらからともなく離して、ゆっくり歩き出した。


あぁ。結構走ってるの楽しかったかも。


付き合ってた頃はよくこうして手を繋いで走ってたなぁ。


私のせいで…………