叶う 〜私の歌を君に〜



俺の目から涙が溢れ出した。


もう頭の痛みなんかとっくに消えている。


でも、俺は今、


…………とても心が痛い。



「結海……。結海、結海……っ!」



何で忘れてたんだよ。


何で結海のことが分からなくなってんだよ。


結海のことだけは覚えとけよっ!


俺はいったい、この間にどれだけ結海を泣かせたんだよっ!



「くそっ……!」



俺は近くにあった木を殴りつけた。