叶う 〜私の歌を君に〜




『君に伝えたい言葉を

私はこの歌に乗せて

君に送るよ』



あれ?


しばらく聞いていると俺はある違和感に気づいた。


俺、この歌聞いたことあるような…


葛西さんの歌声で、聞いたことがある気がする。



ズキッ



「あ……っ!!」



頭が急に痛み始めた。


うずくまりたい衝動を抑えて俺はひとまず客席を離れた。


文化祭の前に起こったあの痛みと同じだ……っ!


でもあの時とは決定的に違うことがあった。