「じゃあ、ノートに歌詞書くよ」


「さんきゅ。じゃあこのノートで」



私は要が持っていたノートに歌詞を書いていった。


要は私が書いていくのをじっと見ている。



「はい、書けたよ」


「俺、このノートずっと大事にしとくわ」


「え〜?いいって」


「だって、未来のトップアーティストの直筆のノートだぜ?」


「もう〜大袈裟っ!」



屋上に、私達の笑い声が響いた。



「んじゃ、明日楽しみにしとけよ」


「うん♪」




でも。


私達の期待する“明日”は、こなかったんだ______