「あ、そうそう!ソイツは何で結海ちゃんが歌上手いって知ってるんだろうね〜?もしかしてずっと好きだった、とか?」
好きだった、ってところを強調して言うと、要くんは目を見開いた。
「終わった後告白でもするかもね?結海ちゃんOKしちゃったら結海ちゃんはもうソイツのものになっちゃうなぁ……」
「……っ!!」
要くんは勢いよく立ち上がって教室を出ていった。
私が2人の側にいて気づいたこと。
それは、
____________要くんは結構独占欲が強いってこと。
だから私は、要くんが結海ちゃんに少しでも気があるなら、絶対に行くと確信していた。
……さて、私もステージに向かいますか♪
side咲希。end