「俺、結海が歌う歌好きだから」 「ありがと♪ずっと要に届くように歌うよ」 「ん。ずっと結海のそばで、結海の歌。聴いててやる」 この時、気づいてあげられればよかった。 そしたら、自分をこんなに責めなかったかもしれないし、 なにより……要の支えになれたかもしれない。 今も私は、要がくれたこの名前で、要が背中を押してくれた夢に向かって、頑張っています。 だから要も早く戻ってきてください。 ……待ってる。