「ふふっ。
…っと、わぁ!」
朔さんに手首を掴まれて、頭の上で一つにされる。
「これでもう出来ない。」
「…ちぇっ。」
「舌打ちしない!」
「はぁーい。」
「…藍梨ちゃん。」
「うん?」
「キスしたい。」
「えっ!?
だ、ダメだよ…?」
「うん、わかってる。
だから今我慢してる。」
「…うん。
ぜひ、そうしてください…。」
「…よし。ちょっと離れよう。」
「…うん。」
朔さんはあたしの手を放して海から上がる。そして、砂浜の上に寝転んだ。
あたしも隣に寝転んでみる。
「ねぇ。」
「何?」
「抱きしめるのもダメ…?」

