「…ん。…あれ?」
どうやらソファで眠っていたらしい。
手にはぬいぐるみをぎゅっと抱きしめていて、体にはブランケットがかかっている。
きっと蓮がかけてくれたんだ。
「あ、起きた?」
「いい匂い。
珍しいな。蓮が作ってくれたんだ?」
「ああ。
姉ちゃん、なんかあったみたいだし。」
「…え。なんでわかったの!?」
「嫌なことあったら、いつも、ぬいぐるみ抱いてソファで寝てるじゃん。」
「…へぇ、そうなんだ。」
「それ、無意識でやってるんだ?」
「うん、多分。
あの日からのクセかも。」
「あー、確かに。そうかもな。」
あの日…。事故で両親が亡くなった日。
なかなか寝付けなくて、あの日もこうして眠っていた。
「とりあえず、食べていい?お腹すいた。」
「どーぞ。」
「「いただきます。」」

