姿勢はそのままで返事をする。
「冷やすもの買ってきた。
明日、目腫れたら嫌だろ。」
「…えっ。」
思わず顔をあげて、仲﨑くんの方を見る。
「…もっと早く助けられたらよかったな。」
「…ううん。いいの。」
……そうじゃない。そうじゃないの。
あたしが泣いてたのは、そんな理由じゃない。
また泣きそうになって、慌ててキンキンに冷えた保冷剤を目に当てた。
「つめたっ。」
「ちゃんと冷やしとけよ。」
「…うん。ありがとう。」
優しい仲﨑くんに、我慢していた涙がまたこぼれてくる。
「…もう泣くなよ。もう大丈夫だから。」
優しく抱きしめられて、背中をポンポンと叩かれる。
「…好き。」
気づいたら、あたしはそう口に出してしまっていた。

