「そうか。
んじゃ、俺は学校行ってくるから。
朝早く起こして悪かったな。」



「ううん、大丈夫。
いってらっしゃい。」



「行ってきます。」



蓮のおかげですっかり目も覚めてしまったあたしは、ベッドから立ち上がり、着替えを済ませてリビングに行く。
そして、とりあえず朝食作りを始める。



「いただきます。」



ひとりでの朝食は久しぶりで、なんだか少し寂しい気もする。



「…どこか行こうかな。」



どこへ行こうか少し悩んで、結構、その辺をぶらぶらと散歩することにした。



「行ってきます。」



誰もいない部屋に声をかけて、部屋を出た。


外は、秋だというのにぽかぽかしていて、あたしの気持ちとは反対に、とても気持ちの良い天気だった。


何も考えずに歩いていると、ふとさっきの写真のことが頭に浮かぶ。
仲﨑くん、今頃彼女とデートかな。