仲﨑くんが保健室から出ていって、ほんとに30分ほどで戻ってきた。
「行くぞ。」
「えっ?あっ、ちょっと!」
あたしは再び横抱きにされ、来た廊下を戻っていく。
「大人しくしてろって。落とされたいのか。」
「いえ、落とされたくないです。」
「靴箱出るまで我慢な。」
「はい。」
靴箱まで来て靴に履きかえる。
そして、横抱きにされる。
もう無駄だってわかってるから、抵抗しない。
校舎から出ると、バイクが置いてある。
あたしはそれに乗せられる。
「これ仲﨑くんの?」
「ああ。これで帰る。」
「え!?」
「大丈夫。安全運転でいくから。」
「そういう問題?」
「んじゃ、どういう問題?」
「いや、別に。」
「そ?
じゃ、鞄とってくるから動くなよ。」
「うん。」
仲﨑くんはもう一度上履きに履き替えて、廊下を歩いていった。
なんか、仲﨑くんをパシリにしちゃってる気分。

