足首に貼られた湿布が冷たい。
でもあたしの心はホカホカしていた。
「仲﨑くん。」
「ん?」
「ありがとう。」
「は?今それ聞いたばっかだけど。」
「さっきのは怪我の手当にありがとうで、今のは違うやつ。」
「じゃあ、何のやつ?」
「リレーのとき、声かけてくれてありがとう。
おかげで最後まで走れたよ。」
「そんなことか。
それは別に、お前のためじゃない。」
「わかってるよ。
けど、ほんとに感謝してる。」
「ふーん。」
仲﨑くんは、やっぱりいい人なんだ。
さっき仲﨑くんが褒められてて、なんだかあたしまで得意げに思っちゃったよ。
「あ、てか、お前どうやって帰るつもり?」
「え、どうしよう?」
「さすが馬鹿だ。ちょっとここで待ってろよ。」
「どうするつもりなの?」
「いいから待ってろ。」
「分かった。待ってる。」
「30分もしたら戻る。」
「分かった。」

