倒れる…!
そう思った。
「…っと。危ねぇ。」
でも、仲﨑くんがとっさに腕を掴んでくれて、なんとか倒れずにすんだ。
「あ、ありがとう。」
急いで立ち上がろうと、足に力を入れようとするけど、力が全く入らない。
「…どした?」
「……立てない…。」
「…はぁーっ。」
仲﨑くんが大きなため息をつく。
…もしかして…嫌われちゃった?
「だから最初から言ったんだよ。馬鹿。」
でも、予想とは裏腹に、仲﨑くんはあたしを横抱きにした。
「…キャッ。」
いわゆる、お姫様抱っこ。
そのまま歩いていく仲﨑くんに対して、あたしは声をかける。
「…ちょ、ちょっと、みんな見てるよ?
…恥ずかしい。」
あたしは手足をバタバタとさせて、抵抗する。
「暴れんな、落ちる。
こんなんされたくないなら、コケんなよ。怪我すんな。」

