「なに食べる~?」



「んー、カツ食べたい。」



「え、カツ?
あたし、パスタがいいんだけど。」



「じゃあ、ファミレス?」



「仕方ない。ファミレスでいいや。」



「仕方ないってなんだよ。
…あ、んじゃ、そこ入ろ。」



「いらっしゃいませ~。
2名様でよろしいでしょうか?」



「はい。」



「では、こちらの席にお座りください。」



案内された席に座り、2人してメニューを眺める。



「姉ちゃん決まった?
呼び出しボタン押すよ?」



「うん、いいよ。」



「ご注文お伺いします。」



店員さんは、すぐにやってきた。



「このカルボナーラで。
蓮は?」



「俺はチーズグラタン。
あと、いちごパフェも。」



「少々お待ちくださいませ。」



店員さんがいなくなると、あたしは連に視線を注ぐ。



「何?」



「カツが食べたいとか言ってなかったっけ?」



「あー、言ったかも。」