あたしの言い方に笑いながら、コーヒーの入ったマグカップを持って、ソファに座る悠翔。
すると、コーヒーをソファの脇の小さいテーブルにおいて、あたしをみる。
「ずっと立ってないで、ここ、座れば?」
悠翔は自分の隣をポンポンっと叩く。
あたしはそれに従った。
「ん。コーヒー。」
温かいカップを渡され、両手で受け取る。
冷えた身体が、手からじわじわと暖まっていく。
そして、左側にいる悠翔からも、触れた肩から、腕から、体温が伝わってきて、なんだか体がぽかぽかしてくる。
「藍梨。」
「なに?」
呼ばれて悠翔の方を見ると、思ったよりも顔が近くにあって、びっくりする。
「少し離れろ。」
「…え。なんで?」
あたしが嫌なのかな…。
なんか嫌われるようなことしたかな…。
そんなことを考えていると、泣きそうになってきた。

