「違うよ、藍梨ちゃん。」
「えっ?」
「もしかしたら、ここで優しくしたら、同情して、俺のところに来てくれるんじゃないかって、そう思ってるだけ。
だから、優しくなんてないよ。」
「ううん、優しいよ。
朔さんは優しい。」
「…藍梨ちゃん、ありがとう。
俺、まだ諦めないから。
藍梨ちゃんに彼氏ができても、絶対に諦めないから。
だから、たまにでいいから、またこうして会ってくれる?」
「もちろん。」
「…よかった。
あ、好きなもの注文していいよ?
これくらい俺が奢るから。」
「いや、それは悪いよ。
前も、服買ってもらったから。」
「いいからいいから。
女は黙って奢られてたらいいから。ね?」
「うん…ありがとう。」
「どういたしまして。
ほら、注文しよう?どれがいい?」

