りゅうはそのボールを空中でキャッチして、ダンクを決める。

それと共に、女子の集団から、黄色い歓声があがった。



「ナイシュー、りゅう。」



「りゅう兄ちゃん、ナイス。」



あたしは掛け声をかけながらも、ボールが落ちる前にリング下にたどり着き、そのボールを取ると、リングへと放つ。


シュパッ


綺麗にリングを通る。



「藍梨、ナイス。」



「えー!あと俺だけじゃん。
ボールちょーだい。」



「仕方ないなぁ。はい。」



あたしは落ちてきたボールを、蓮にパスする。
でも、簡単に入れさすわけでもない。



「りゅうカバー。」



「おう。」



「…あー、俺だけ0点じゃん。」



10分がたち、一旦休憩する。



「あたし5点〜!」



「俺は10点。」



「りゅう兄ちゃん、デカすぎるんだよ!」



「でも、藍梨デカくないけど、点とってるぞ?」



「姉ちゃんはスリー上手いから…。
なんで俺だけ…。」