【藍梨side】



__放課後。

体育館の使用許可が取れたため、りゅうと蓮を学校に呼ぶ。


どこから聞きつけたのか、りゅうと蓮を見るため、大勢の女子がいた。



「姉ちゃん、どういうことだよ。」



「わかんないよ。
あたし、遥香にしか言ってないもん。」



「まあ、いいじゃん、蓮。
久々のバスケといこうぜ。」



「あぁ。
一対一対一で、いいよな?」



「もちろん!」



「おう!」



一対一は敵のゴールに入れたら勝ちだけど、一対一対一のときは、どっちのゴールに入れてもOK。
あとは普通のバスケとルールは同じ。

りゅうが着ていたコートを脱ぎ、長袖のシャツの袖をあげる。

あたしは、持参したTシャツとバスケ用のズボンに着替えて来ていた。

蓮は制服の上着を脱いで腕まくりをしている。

各自、準備は万端だ。



「じゃあ、ボールはじゃんけんで。
とりあえず、10分な。」



ジャンケンで勝ったのは蓮。