「だよね。藍梨はそんなことしないって、あたしは思ってるから。」
「ありがとう、遥香。」
周りから痛い視線を浴びながら、教室に入る。
するとさらに、噂が耳に入ってくる。
…なにもしてないのに。
…もうやだよ…。
あたしが泣きそうになっているときだった。
「あーいーりちゃんっ!」
声のした方に顔を向けると、教室の入口に、ドアにもたれ掛かったりゅうと、蓮がいた。
「えっ!?りゅう…?蓮も。
なんでいるの?」
「だって弁当、忘れてんだもん。
職員室行ったら、渡して来てくださいってさー。
ひどい先生たちだねぇ。」
「そっか。ありがと。
でもなんで、蓮も連れてきたの?」
「俺も高級車乗りてぇって言うから。
な?蓮。」
「だってカッコイイじゃん、ポルシェ!」

