そこへ、見知った人が現れる。
「仲﨑くん…?」
「伊川…?
なんでそんなカッコ…。泣いてんの?」
「違うよ、これは…「藍梨。」
あたしの言葉は、お店から出てきたりゅうの声がかき消した。
「お前か…。」
「何?なんのこと?」
「とぼけんなって。
伊川泣かせたの、お前だろ?」
「違うよ、仲﨑くん。」
「藍梨の言う通り、違うけど。
君、なんなの?」
「嘘つくな。」
仲﨑くんが拳を振り上げる。
その腕を、りゅうは容易に掴んだ。
2人の間に、ピリピリした空気が流れる。
あたしはいても立ってもいられなくなって、2人の間に割り込む。
「もうやめてよ。」

