「りゅー?りゅーなの?」
慌てて靴を脱いでリビングに向かうと、案の定、あの人がいた。
「せーかい!」
「わー!久しぶりー!」
思わずかけよって、抱きついてしまうあたし。
「っと。
どした?そんなに嬉しいか?」
「あったり前だよ!」
泉月隆太(ミズキ リュウタ)。
中学校に上がるとき、引っ越してしまったお隣さん。
とても仲が良くて、蓮もいれて3人で、よく遊んでいた。
だから、りゅうが引っ越すとき、あたしは号泣していたのを覚えている。
「ははっ、そうか。俺も嬉しい。
あ、でもなんで、俺ってわかったんだ?」
確かにそうだ。
声変わりもしているし、顔もみていなかった。
なんとなく、りゅうだって思った。
「んー、なんでだろう?なんとなく?」
「そっかー。さすが藍梨だな。」
「もしかしたら、愛の力とか?」
蓮がそんなことを言ったので、あたしの顔はボッと赤くなってしまう。
「え、姉ちゃん図星?」
「違う!そんなわけないでしょ!」
「はははっ。変わってないな、お前ら。
仲の良さは健在ってわけか。」

