「ちょ、あなた達...っ!!」
由佳が少し怒りながら歩いて行く子達を呼び止めようとした。
「由佳、別にいいよ。」
「だって!!ぶつかったくせに怖いって…」
「言われなれてるし。」
顔の作りのせいなのか、昔からよく怖いって言われる。
もう慣れたし、最近では笑って流すことができる。
「翼は怖いんじゃなくて、綺麗なんだからね?」
「ふふっ、ありがとう。」
池端翼、この春高校2年生になりました。
顔も普通、身長も普通。
なにもかもが普通な私。
あえてゆうなら顔が怖いってゆう特徴があるくらい。
「明日から授業か…めんどくさいなぁ...」
「由佳は留年しかけだったんだからちゃんと勉強しなよ。」
「わかってるよぉ…」
どうせまた普通の生活が始まるんだろうなって思ってた。