ウネウネと蠢くそれらに戸惑いながら、次々に向かってくる枯れたツルを明美は何とか切り交わす。
聖も応戦はしているのだが、切っても切っても次々と姿を現す植物のゾンビに二人は根を上げそうだった。
「なんかキリがないような気がするんだけど!」
聖に向かって叫ぶ。
「こういう時は、逃げるが勝ち!」
言うが早いか、聖は走り出す。
「あっ! ちょっと待ちなさいよ‼」
すでに背中を見せて走っていく聖の後を、慌てて明美が追う。追いかけ、走る聖の横に並びながら、
「聖、あんた男なんだからこういう時ぐらいバシッと決めなさいよ‼」
怒鳴って、つばを飛ばす。
「だってアレは無理だろ!」
「だからそういうのを倒すのが男ってもんだろうが!?」
走っているせいで、怒鳴りあうような会話が続く。
「こういうときばっかり男、男って強調するなよ!」
「アレを倒したら、私のあんたに対する評価が上がるかもよ!?」
「う………今日は遠慮しとく!」
一瞬考える素振りは見せたものの、自分だけの力では敵わないと判断して、諦めの苦笑いを浮かべる。
「この根性なし‼」
「人間のゾンビと違って、切っても切ってもキリがないんだもんよ! 無理だって‼ まさにどこまで切っても同じ柄の、金太郎あめみたいだぜ!」
「はぁー!?」
片手を耳に当て、冷めた目で聖を見る。
「そんなこという余裕があるんなら引き返して……ぎゃぁー‼」
走りながら後方を見て、明美が絶叫する。
聖も応戦はしているのだが、切っても切っても次々と姿を現す植物のゾンビに二人は根を上げそうだった。
「なんかキリがないような気がするんだけど!」
聖に向かって叫ぶ。
「こういう時は、逃げるが勝ち!」
言うが早いか、聖は走り出す。
「あっ! ちょっと待ちなさいよ‼」
すでに背中を見せて走っていく聖の後を、慌てて明美が追う。追いかけ、走る聖の横に並びながら、
「聖、あんた男なんだからこういう時ぐらいバシッと決めなさいよ‼」
怒鳴って、つばを飛ばす。
「だってアレは無理だろ!」
「だからそういうのを倒すのが男ってもんだろうが!?」
走っているせいで、怒鳴りあうような会話が続く。
「こういうときばっかり男、男って強調するなよ!」
「アレを倒したら、私のあんたに対する評価が上がるかもよ!?」
「う………今日は遠慮しとく!」
一瞬考える素振りは見せたものの、自分だけの力では敵わないと判断して、諦めの苦笑いを浮かべる。
「この根性なし‼」
「人間のゾンビと違って、切っても切ってもキリがないんだもんよ! 無理だって‼ まさにどこまで切っても同じ柄の、金太郎あめみたいだぜ!」
「はぁー!?」
片手を耳に当て、冷めた目で聖を見る。
「そんなこという余裕があるんなら引き返して……ぎゃぁー‼」
走りながら後方を見て、明美が絶叫する。



