「そういえばさ、昨日ここを通ったときに、出たんだよゾンビ」
コンビニの袋を聖に持たせた明美が、辺りを窺うようにして歩く。
「ここで囲まれたのか?」
「そ。まさか昨日に引き続き、さすがに同じところで出てくるなんて事はないだろうけどさ!」
そういって笑う明美の前に、黒い種のようなものが飛んできた。
「………?」
足元で震えるその黒い種に、二人の視線が釘付けになっていると、それが地面の中へ消えていく。
「なにコレ! なんで動いてたのよ!?」
「さ、さぁ」
目の前で起こったことに驚いて問いかけてくる明美に、聖も答えようがなかった。
その黒い種が消えた辺りの地面が昨日のときのように、生き物のように蠢いている。
ぞ、ゾンビが出てくる!?
緊張する二人の間で、地面を突き破るようにして、茶色いツルのようなものが飛び出てきた。
「うあぁ!」
足元を這うそれを、聖が慌てて避ける。
そうしている間にも、そのツルのようなものは2本3本と地上に飛び出し、明美と聖を狙って向かってきた。
よく見るとそのツルの所々に針のようなトゲがついてる。刺さったらかなり痛そうだ。
「なんなのコレー‼」
鞭のようにしなって、こちらへ向かってくるそれを明美が身軽に避けた。避けながら腰の細剣を抜くと手に握り締める。
次に明美に向かってきたツルに向かって細剣を振りかざした。
切られた部分からパックリ二つに別れた先端の部分が、地上に落ちる。2、3度痙攣するように蠢きそのまま土に解けた。
「ゾンビなの? コレってゾンビなの!?」
コンビニの袋を聖に持たせた明美が、辺りを窺うようにして歩く。
「ここで囲まれたのか?」
「そ。まさか昨日に引き続き、さすがに同じところで出てくるなんて事はないだろうけどさ!」
そういって笑う明美の前に、黒い種のようなものが飛んできた。
「………?」
足元で震えるその黒い種に、二人の視線が釘付けになっていると、それが地面の中へ消えていく。
「なにコレ! なんで動いてたのよ!?」
「さ、さぁ」
目の前で起こったことに驚いて問いかけてくる明美に、聖も答えようがなかった。
その黒い種が消えた辺りの地面が昨日のときのように、生き物のように蠢いている。
ぞ、ゾンビが出てくる!?
緊張する二人の間で、地面を突き破るようにして、茶色いツルのようなものが飛び出てきた。
「うあぁ!」
足元を這うそれを、聖が慌てて避ける。
そうしている間にも、そのツルのようなものは2本3本と地上に飛び出し、明美と聖を狙って向かってきた。
よく見るとそのツルの所々に針のようなトゲがついてる。刺さったらかなり痛そうだ。
「なんなのコレー‼」
鞭のようにしなって、こちらへ向かってくるそれを明美が身軽に避けた。避けながら腰の細剣を抜くと手に握り締める。
次に明美に向かってきたツルに向かって細剣を振りかざした。
切られた部分からパックリ二つに別れた先端の部分が、地上に落ちる。2、3度痙攣するように蠢きそのまま土に解けた。
「ゾンビなの? コレってゾンビなの!?」



